技術を引き継ぎ
超えていくもの
わたしたちは宮大工として伝統を受け継ぎ、社寺建築に必要な木材など素材の見極めや技法の習得、神事に対する理解なども含めた専門知識・技能を身につけております。近年は社寺建築だけに止まらず、数多くの近代建築にもその技術は活かされております。それらを現代、そして未来を担う次世代に繋いでいくのも、わたしたちの役目です。
素材に向き合う、
自らと向き合う
創業時より「木は生きているもの」という信念を貫いております。生きている木をつかうからこそ丁寧に扱わなければなりません。乾燥速度を早めるため高温で乾燥させると木が傷み全く別の物となるため高温での乾燥は行いません。木の上下や背と腹の向きを逆木にすることは、宮大工の界隈では非常に罰当たりなこととされているため逆木にすることもしません。木や素材にこだわり丁寧に向き合うことは、自らの技術にこだわり伝統に向き合うことと同義であると考えているからです。